KJ法 渾沌をして語らしめる
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KJ法に関する本をざっくりまとめると
パーティー学 人の創造性を開発する法 (社会思想社・現代教養文庫 1964年) 発想法 創造性開発のために (中公新書 1967年 改版2017年、中公文庫 1984年) 続・発想法 KJ法の展開と応用 (中公新書 1970年) パーティ学を0歳とすると、2歳で「発想法」という名前でまとめ直し、6歳でその後の展開を書き、発想法を教える活動をしばらくやって13歳で「その手前の探検の部分が大事だ」となって探検学が生まれた。その後成人して22歳で集大成的な本「KJ法 渾沌をして語らしめる」になった。「発想法」での芽生えが社会との相互作用で磨き上げられたもの。 目次
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序論
万人の財産とすべく
問題意識
三つの痛切事
私の仕事のため
私の生活のため
現代の危機の打開のため
誰もが仕事の壁を破りたい
誰もが生活の混乱から流れたい
誰もが現代の危機解決を切望してる
アテハメ主義の惨害
混沌それ自体に語らせる
現実はその逆が支配的
アテハメとアテハメ主義とは違う
傲慢と盲目の同居
信念や願望と判断とは別のこと
三つのエピソード
文明パターンの持つクセ
人間行為の首尾一貫性
判断も行為のうち
行為と作業の相違
作業から一仕事へ
仕事の分割可能性
一仕事の一ニ段階
W型図解の発見
誰もが一仕事の構造を実践してきた
他の動物の場合は
原始人の方が健全
問題解決法の不均衡な発達
達成と達成体験の重要性
達成とは
達成の果実が大切
達成体験のプロセスも大切
心の充実と達成の証
人間的成長
寛大さと包容力
愛と連帯の発生
環境との連帯
利己的でない愛
果実とプロセスの相乗効果
挫折の傷とその意義
W型問題解決のプロセス
思考レベルと経験レベル
W型解決プロセスの素描
すべての一仕事がW型
知識のストックと問題解決
各プロセスの詳説
問題提起
問題提起を手抜きする原因
探検
野外観察
「観察」という言葉には広狭の意味がある
事実とデータは違う
新鮮な記録を
データ採集の状況を明示する
観察の鋭さを培う
定性的な観察・記録を主眼にする
データをして語らしめる
状況把握と本質追求
評価と情勢判断
状況把握と評価は別のこと
状況の全体把握が妥当な評価の基盤
評価は常に相対的評価であれ
観点によりさまざまの評価がある
情勢判断までは評価を慎め
誰が評価の最適任者か
決断
「判断→決断」は算術の四則演算に似る
多数決が美徳である場合
よき判断こそ決断のもと
爽やかな判断には「私」がない
決断を境に姿勢転換
判断の根拠がない場合
方針
方針は計画の第一歩
方針は本質追求の裏がえし
方針決定の功徳
方針決定が軽視されがち
構想計画、もしくは目標設定
課題と目標はちがう
なぜ課題と目標は混同されがちか
目標は本人が作るもの
目標とは鮮明なビジョンの創造
目標は方針に密着すべきこと
方針に叶うなら大胆に飛躍せよ
短所欠点より長所利点に着目せよ
具体策
まず理想案を作る
発明的姿勢に徹する
追加調査が必要になる
定性的だけでなく定量的にも確定する
手順の計画
KJ法と結びつくPERT
自分のために作るのが最善
手順の計画と見積もり
実施の段階
吟味検証の段階
結果を味わう段階
作品なくして鑑賞なく、鑑賞なくして評価なし
妥当な評価は人を活かす
狭義のKJ法一ラウンド
狭義の一ラウンドの手順
ラベルづくり
グループ編成
表札づくり
A型図解化
空間配置
一段目の空間配置
二段目以降の空間配置
インデックス図解と細部図解
図解化
元ラベルの貼付
島どり
島間の関連づけ
シンボルマーク
表題と註記
B型叙述化
図解化が終着駅ではない
文章化と口頭発表
内容説明か発想への踏み台か
文章化のやり方
発想のための文章化
口頭発表のやり方
文章化と口頭発表の併用
その他の応用的変形
一ラウンド各ステップの意味と注意点
ラベルづくり
グループ編成
ラベル集め
表札づくり
A型図解化
B型叙述化
全体を通じて
評価と衆目評価法
衆目評価法
実例
衆目評価法のやり方
事前の鑑賞
評価単位の島の決定
何点法かをきめる
投票用紙の配布と説明
島ごとの得点の集計
得点のランクづけ
ランクに応じて図解に色塗り
註記について
衆目評価法をめぐる諸考察
その信頼性
その前提
学問上未解決な技術的諸点
その効用
衆目評価法の記名型
記名型と対比した無記名型の長所
当事者と傍観者の評価のズレがコミュニケーション改善の緒となる
記名型の精神を生かした討論法「オモチャ」
論争スタイルを万能視する誤り
衆目評価法の応用
評価の哲学をめぐって
減点主義より得点主義を
「科学は没個性的」ということの誤用
点よりも線、線よりも面が強い
問題解決のステップにより観点を変えよ
評価は本質追求以降が好ましい
評価と合意と士気向上の関係
インサイダーとアウトサイダー
「評価はKJ法の精神に背く」という誤解
KJ法のグループ作業
グループKJ法のやり方
予備的な条件
ラベル配り
内容の消化
土俵づくり
ラベル集め
表札づくり
A型図解化
B型文章化
その発達史とそれを通して浮かぶ注意点
ペア作業の始まり
トランプ式の最初の試み
トランプ式が軌道に乗る
最初のトランプ式を修正
分担して表札の叩き台を作るということの利害得失
名称をめぐる混濁
その得失と応用の注意点
KJ法という名称のおこり
取材の方法
KJ法に関わりなく望ましい教養
探検
探検の五原則
三六〇度の視角から
飛び石伝いに
ハプニングを逸せず
なんだか気にかかることを
定性的に捉えよ
特に世論調査のために
野外観察とその記録
観察に先んじての諸注意
汎用性のあるキーワード
ポータブルな機器を
その場に応じた測定の工夫を
あいまいなデータでも採れ
四註記とその精神
泥くさく個別から喰いこめ
自由に語ってもらう
同定とシステム化
点メモとラクガキ
清書化と貯金箱
探検ネット(あだ名で「花火」)
その作り方
その意義と意味
花火日報
その作り方
花火日報から主題別まとめへ
その意義
チームで行なう花火日報
データカードとデータバンク
データカードの使い方
その意義
データバンクの作り方と使い方
その特色と利点
多段ピックアップ
その考え方
そのやり方
その意義と注意点
タッチネッティングの全行程
探検ネット再論―KJ法の実務化
探検ネット一ラウンドの手順
ラベルづくり
ネットづくり
統合図解化
叙述化
探検ネット小史
パルス討論に端を発する
タッチネッティングで単独技術化
探検ネットの独立
考える花火の誕生
探検ネットの種類
探検ネットの基本形態
探検型花火
統合型花火
探検ネットの実践形態
花火日報
考える花火
考える花火の素描
考える花火の進め方
考える花火の展開の要領と、二、三の注意点
探検ネットの活用主体
探検ネットの実例
探検型花火の実例
統合型花火の実例
花火日報の実例
考える花火の実例
探検ネットの示唆する世界
中間技術論
モザイクの世界
縫い目のない意味の生態系の世界
「分類」と「意味のパターン認識」
「理屈」と「意味の論理認識」
考える花火の原理とその思想
体に聴く
速戦即決の道を開く
葛藤の弁証法の技術化
会議討論法
生産的な会議が望まれている
加乗減除のプロセスが大筋
発想を促す諸原理
ブレーンストーミング
図形BS
NM法とNM法T型
MBS
オモチャ
探検ネットを活用した会議
パルス討論
発想会議
よい素材提供源を求めて
累積KJ法
その意味と意義
その歴史
二ラウンド累積KJ法
六ラウンド累積KJ法
それはKJ法普及史に一期を画した
前提的な解説
問題提起ラウンド(R1)
状況把握ラウンド(R2)
調査項目づくり
状況把握
R2の実例
本質追求ラウンド(R3)
心の姿勢が大事
R3の実例
ひとつの補足
決断と方針の確定
構想計画ラウンド (R4)
具体策ラウンド(R5)
手順化ラウンド (R6)
全体を通しての諸注意と考察
その他の累積KJ法
大量ラベルの統合法
大量ラベルは必要か
データバンクの精神を生かす方法
その他の方法
仕事の大きさと適用技術
技術から思想まで連続している
生きることと創造すること
創造的行為の三ヵ条と葛藤の克服
KJ法実践の内面体験
「無明の霧」
渾沌から本然へ
正道を噛む
ルネッサンス
無我による主体性の発揮
渾沌から本然へ
いのちある世界
いのちと生き物化
科学の再編
世界観の転換
普遍的人間性の探求
創造の足跡が見える
管理社会から参画社会へ
素朴から文明への苦難の道
創造性と参画を求める現代日本の闘い
企業界
学者・研究者
行政の世界
学生
教師
KJ法の伝統確立が困難
政界
一般社会人
移動大学の実験
スローガン
編成・方法・プログラム
実践の結果と教訓
心の若返り
集団的陶酔のワナ
達成体験をめぐるジレンマ
問題解決がカギである
フィールドワークは有益だった
経験の総括
チームワーク
チームワークにはルールがある
加減除方式
信じて任せる方式
衆議一決と独断専行との関係
リーダーシップのルール
情報システムを創る
伝統の創造
組織風土の壁
小道具視している
悪悟り増上慢
押しつけが反撥を買う
使い所は腕次第
型から入り型をいでよ
実力者集団の維持を制度化せよ
日常実務に浸透させる
実践例の集積
創造者を尊重する
原典が必要である
参画社会への道
思想としてのKJ法
展望
本流を創る
KJ法をめぐる文化の確立
原典を出版する
実務に最適なKJ法文化を磨きあげ普及する点
実力ある人びとにより本流化を計る
交流を兼ねた相互研鑽の場を創る
万人が近づきやすくする
創造を任務とし、創造の産物で経営する
世界に奉仕する
本流づくりの具体策は今後に
断想
関連著書目録
図表目次
第1図 渾沌から秩序へ
第2図 行為とは
第3図 一仕事の一二段階
第4図 上山教授の示唆とW型問題解決モデル
第5図 一仕事の構造
第6図 W型問題解決モデル
第7図 W型図解における各ステップの位置づけ
第8図 問題意識のずれ
第9図 事実≠データ
第10図 状況把握と情勢判断は異なる
第11図 生態系の解体-Sikha
第12-A図 KJ法の研修での作品例 - 本質追求の図解
第12-B図 KJ法の研修での作品例 - 方針図解
第13図 PERTの一例
第14図パッケージPERTの一例
第15図 五枚のラベルならば、なんらかのイメージを得ることができる
第16図 狭義のKJ法一ラウンド
第17図 ラベル拡げ
第18図 ラベル集め - 第一段目完了時点
第19図 表札づくりの実例
第20図 やさしい表札(A、B) とむずかしい表札 (C、D)
第21図 第二段目のグループ編成のためのラベル拡げの終わったところ
第22図 グループ編成の完了からA型図解の空間配置へ
写真1 KJラベル
第23図 A型図解の実例
第24図 ラベル集めの見当ちがいのやり方 - その諸類型
第25図 ミニKJ法の手順
第26図 グループ編成の累積が的確か不的確かで大差を生じる
第27-A図 シンボリックに意味が濃縮・変換される前のA型図解
第27-B図 シンボリックに意味を濃縮し変換した絵
第28図 一ラウンドの過程は同志の軍団結成による戦いである
第29-A図 衆目評価法を適用する前の実
第29-B図 衆目評価法を適用した実例
第30図 投票用紙
第31図 階級区分のしかた
写真2 土俵の一例
第32図 探検の五原則
第33図 三六〇度の視角から
第34図 飛び石伝いに
第35図 三六〇度の視角から飛び石伝いに
第34図 なんだか気にかかる
第34図 点メモも連合すれば記憶が強化される
写真3 KJ手帳
写真4 KJ手帳における点メモ→清書化
第38図 探検ネットの作製プロセス
第39図 花火日報の実例
第40図 KJデータカード
第41図 KJデータカードの記入例
第42図 多段ピックアップの実例
第43図 タッチネッティングの手順
第44図 探検ネット一ラウンドの手順
第45図 探検型花火の標準フォーム
第46図 統合型花火の標準フォーム
第47図 統合型花火とKJ法のちがい
第48図 ネットづくり
第49図 活用の方途
第50図 模造紙の折りたたみ方
第51図 図解の登録
第52図 検索台帳
第53図 探検型花火の実例
第54図 統合型花火の実例(1)
第55図 統合型花火の実例(2)
第56図 考える花火の実例(1)
第57-A・B・C図 考える花火の実例(2)
第58-A・B図 考える花火の実例③
第59図 探検ネットは中間技術である
第60図 発想を促す諸原理
第61-A図 セレクタスイッチ用摺動接点材料耐磨耗性の改良 - NM法の実例
第61-B図 接点の接触抵抗をふやさないで磨耗を小さくする - NM法の実例
第62図 NM-Tの実例
第63図 パルス討論の進め方
第64図 累積的探究の重要性を訴えたティコシナーと川喜田の図示の比較
第65図 六ラウンド累積KJ法
第66図 二ラウンド累積KJ法
第67図 第一ラウンド(判断ラウンド)の実例
第68図 第二ラウンド(解決策ラウンド)の実例
第69図 R1問題提起ラウンドの実例
第70図 調査項目図解の実例
第71図 データに密着した状況把握の段階
第72-A図 R2 状況把握ラウンドの実例 - インデックス
第72-B図 R2 状況把握ラウンドの実例 - 細部①
第72-C図 R2 状況把握ラウンドの実例 - 細部②
第72-D図 R2状況把握ラウンドの実例 - 細部 ③
第73図 R3本質追求ラウンドの実例
第74図 R3.5方針図解の実例
第75図 R4構想計画ラウンドの実例
第76図 R4構想計画の確定の実例
第77図 R5具体策ラウンドの実例
第78図 R6手順化ラウンドの実例 別付
第79図 仕事の大きさと適用技術および適用頻度例
第80図 創造的行為の三ヵ条は実践を通して成立する
第81図「無明の霧」
第82図 三種の思考を加えたW型モデル
第83図 W解決の上に位置づけた三つの科学方法論
第84図 実験科学的方法と野外科学的方法の対照
第85図 科学観の転換
第86図 素朴から文明化と共に現われる組織内の三レベル
第87図 素朴から文明への三段階ニコ ース説
第88図 移動大学の集団編成
第89図 チームワークにおける集団の組み方の二類型
第90図 W解決に位置づけた「信じてまかせる方式
第91図 W型図解に示した衆議一決と独断専行との関係。X軸・Y軸で示した事柄の緩急・軽重のかねあい
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